2005年09月10日
いい匂い?臭い?
9月に入ったというのに、まだまだ暑い日が続きます。
そこで一つ。
よく書道教室に入ってくると「あっ、墨のいい匂い」って言葉を聞きますが、
その匂いというのは、「墨の匂いじゃない」んだよね。
墨は木を燃やした「煤(すす)」と「膠(にかわ)」と「香料」でできています。
そこで重要な役割を果たすのが「膠」なんです。
煤は水に溶けることが無いので、その煤と紙とをくっつけているのが「膠」。
そして墨を固形たらしめているのも「膠」なんです。
これって実は動物の骨や皮を煮たものから作られています。
つまり、「動物性の脂」ですから温めれば溶けるし、冷やせば固まります。
そして「臭い」し、「腐る」んです。
だからその臭いを抑えるために「香料」が使われます。
みんなが「墨の匂い」と思っているのは、実は「香料の匂い」なんです。
夏の暑い時期には、2時間もすれば墨は腐ってしまいます。
墨は「生き物」なんです。
墨が腐るとどうなるのか?
それは「変なにじみ」が出てきます。
ちょうど写真のようなのがね。
色も扁平な、いい色では無くなってしまいます。
そして・・・その臭いは耐えられないほどの「臭さ」です。
興味のある人は書道教室にありますから、かいでみてください。
だたし、食事をした前後は薦めません。
でも、僕はわざと「墨を腐らせる」こともするんです。
それについてはまたいつか・・・
投稿者 shintaro : 2005年09月10日 16:17