2005年11月10日
「良い紙」って?
昨日の授業中、最後の方になって普段使っている半紙が無くなってしまい、
仕方なしにいつもより「安い」半紙を使ってもらいました。
(もちろん、用意してなかった僕が悪いんですが・・・)
すると、生徒から「書きにくい」とか「つるつるすべる」なんて反応が。
ってことで、「良い紙」とはどんな紙か?また何が良いのか?
そしてどこをみれば「良い紙」だとわかるのか?
そんなことを今日は書いてみようと思います。
「良い紙」の条件は「薄い紙であること」です。
もちろん、触ってみればわかりますが・・・
じゃぁ、「薄いだけでいいのか」ということもあるのでその話を続きで。
「良い紙」はただ単に「薄い」だけではありません。
それは書いた紙を裏返してみるとよくわかります。
「良い紙」は書いた後裏返すと、書いた線に「白い斑点」のような、
白くなってる部分があります。
つまり「良い紙」は右側です。左側のは真っ黒でしょ。
これはつまり、「紙」が「墨を吸いすぎてる」ってこと。
こうなると、書いているときに筆の墨が吸われすぎて
筆が引っかかってしまい、書きににくなってしまうんです。
もちろん、線も変わってきます。
線といえばこの写真を見てもらうとわかるかな。
さっきの写真もそうだけど、
もちろん、これらは「同じ墨」で、「同じ筆」、「同じ人」が書いてます。
画像なのでわかりづらいかもしれないけれども、
左側の方が「輪郭線」が「はっきり」、「くっきり」してるでしょ?
右側は「輪郭線」ぼやけているようで、
線そのものもまったりとしたものになっちゃいます。
それに比べて左側の線は輪郭線がはっきりしてるせいで
線が立体感のあるように見えない?
(もちろん、「書く人」によって立体感はもっと出てきますが・・・)
つまり、「良い紙」というのは、
「薄い」紙でありながら、「墨を吸いすぎない」ので、
「程よく筆の弾力が使える」ため書きやすく、
「書いた線がきれいに出る」ってことなんです。
でも、「仮名」を書くときには加工された紙(「料紙」といいます)を使います。
にじまなく、つるつるすべるので、墨をたくさん含まない小筆でも長く書けるし
なめらかな線になったりします。
逆に、にじみをねらいたい時にはわざわざにじむ紙を使いますが。
まぁ、書く作品による部分もあります。
で、何が言いたいかというと、
「半紙」とはいえ、「職人の技」がそこにはあるんです。
だから100円均一の紙ではいけないんです。
そして「良い紙」を使うと、自分が上手くなったような気分になります。
でも!その勘違いが上達する一番の近道なんです。
「紙」一つで上達する進度が変わるなんて、
うーん、まさに「匠」の技ですね!?
投稿者 shintaro : 2005年11月10日 22:18
コメント
ここにきたのは初めてで、書き込むのも初めてです!
眞ちゃんらしい文章で読んでいてとても楽しかったです。
やはり書道の先生だけありまして見るところが違いますね!
思わず「なるほど」と感じさせられました。
私も紙にはこだわってみたいと思いました。
投稿者 ♪T.M.R♪ : 2005年11月22日 21:33