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2006年10月20日

筆の持つ位置とは???

 僕はこの学校に赴任してくる前に、
大学卒業してすぐこの学校で非常勤講師をしてたことがあるんです。
(といっても1年間だけですが)
そのとき僕の授業を受けてくれてた人からこのブログにコメントをもらいました。
詳しくは「第29回 何有展」のコメント欄に載せておきましたが
「ポッポルンガ」という僕にとってはとっても懐かしい言葉と共に、
「左手で筆を使って上手な字は書けるの?」っていう内容もありました。
 この質問に対する答えもコメント欄に載せておいたので
興味のある人はそちらを見て欲しいんだけど、
そこでふと思ったことを一つ。

 筆の長い軸、どこを持ったらいいの?って思ったことない?
筆の持ち方は教えてもらったけど、軸の長さがいろいろある中で
その持つ位置は紙から??cmでいいのって。そんな問題を、
一つの基準としてこんな風に捉えたらどうでしょう?
ここから先は前にも触れた、小木太法先生から伺った話です。

 ①筆の持つ位置は、人差し指の第二関節付近で筆の重心をとり、
  (やじろべえのようにして)そこを基準にして軽く握る。

 これは筆を持って上下に動かすとよくわかると思うんだけど、
その重心で持たなければ動かしにくいでしょ?

 ②大きな文字を書くときほど、軸の端を持つ。

 文字は基本的に、水平・垂直の線と円から成り立っている。
それらの点画を書くときに支点を決めなくてはならない。
だから大きな文字を書けば書くほど、その支点は紙から遠くなり、
軸の端になるってことなんです。
 そしてさらに大きくなるときには、
支点が肘、肩、足首へと移っていくということなんです。
それ以上になったらどうなるかって?
それは書けない(書かない)ってことになる。

 こんな風に考えたら、とってもわかりやすくて合理的だと思わない?
ちなみに僕も同じ考えで筆を使っているし、
筆を買うときにも同じ方法で筆を上下に動かしてみて
一番しっくりくる(動かしやすい)ものを買うようにしてます。
筆の軸には長さと共に太さも重要な要素になってきます。
全部同じに見えて、実際やってみると結構違うもんですよ。

投稿者 shintaro : 22:44 | コメント (0)

2006年10月18日

第29回 何有展

第29回 何有展web.jpg

 ちょっと遅くなりましたが、展覧会のお知らせです。
僕が所属している研究会の展覧会である「何有展」が来月行われます。
場所は前回と違って、名古屋市博物館 です。

 さらに前回と違うのは、
前回(春に安城市民ギャラリーで行われたもの)は創作作品が中心で、
今回は臨書作品(昔の人が書いたものを手本として作品を作るもの)
が中心となります。
そしてそのテーマも 「日本の発見 -美の源流-」 とし、
江戸時代以前のものの中から自分なりに「日本の美」を発見しよう。
というものなんです。

 今回、僕は「江田船山古墳太刀銘」というものを選んでみました。
これは、刀に彫られている文字で日本人が文字を書いた、
もっとも古い部類に入るのではないかと言われているものです。
詳しいことはまた紹介しますが、
もし時間があったら、ちょっと覗いてみてくださいね。

投稿者 shintaro : 10:08 | コメント (3)

2006年10月16日

ぜひ、よろしく。

鳳web.jpg DSC00198.JPG

 この作品、見覚えのある人もいるかと思いますが、
今年の4月に僕が所属している書道の研究会である、
「何有社(かゆうしゃ)」の展覧会「何有展(かゆうてん)」に出品した作品です。

 『鳳』という字が書いてあって、以前このブログでも書いたけど
「風」の元になった字でもあるから、鳳が大空を羽ばたいている様子を
表現できたらな、と思い書いた作品なんです。

 実はこれ、多くの方々からほめていただき、
(自慢をすれば)東京の、ある書道評論家の方に雑誌で触れていただきました。
(記事の片隅にほんの少しだけ名前が載っていただけですが・・・)
 で、その後いつもお世話になっている、
「青雲堂」という書道用品屋の社長にも気に入っていただき
そのお店の店頭にある展示スペースに飾っていただけることになりました。

 もうすでに見ていただいて「見たよ」なんて言ってくださった方もいますが、
このブログの中だけでなくぜひ本物を見ていただいて、
感想をいただければと思っています。
場所は 名鉄「新安城」駅 近くになりますが、詳しい住所は

 安城市今本町3-1ー15 です。

 近くに行かれた際には、ちょっとその前を通ってみてください。
道路からでもしっかり見えますよ。(でも事故をしないように気をつけて)
 ここには僕の師匠である、戸田提山先生の作品も数多くあって、
頼めば見せていただけると思います。
また、ホームページもあるので、ぜひ一度覗いてみてください。

投稿者 shintaro : 10:57 | コメント (0)

2006年10月05日

学会発表

学会風景.jpg

 やっと終わりました・・・
ホッと一息、肩の荷が下りたって感じです。

 初日、2日目まではお手伝いがいろいろとあったので
緊張する暇もなく、慌ただしく働いていました。
でもさすがに発表当日になると緊張したねぇ・・・

 全国の大学の先生方を前にして論文発表をするなんて、当然僕の経験になかったし
前日までの鋭い質問・意見が活発に交わされている様子を見て、
「どんな質問が出るんだろう?」「突っ込まれたときに上手く答えられるだろうか?」
と思ったら、急に緊張してきちゃいました。

 発表の最中は、かなり頭の中がいっぱいいっぱいでした。
壇上が暗くて、原稿を用意したのになかなか読めず・・・
文や、言葉をとばして読んじゃうと「しまった」と思って余計に緊張が・・・
でも途中からは原稿を読むのをあきらめて話すことにしたから、
全体的にはまぁ、落ち着いてできたかな。

 発表後の反応はさまざまでした。
「面白いね」「斬新だねぇ」「よくこんなことに気づいたね」なんて声から、中には

 「とてもすばらしかったです。ぜひ、この論文を英訳して全世界に発信してください」

なんて言ってくださった方もいて、かなり照れました。(笑)
(でも、どうしたらいいのかわからないのでこのままかな。)
書道学会の会長でもいらっしゃる、小木太法先生からも
「面白い発表だったよ。」と声をかけていただきまして、感謝・感激です。

 でも、多くの方はPowerPointの動きに感動してたみたいです(苦笑)
司会の方は「まるでマジックを見てるみたい」って表現されてたし、
「この場(書道学会)でPowerPointをあれだけ使うだけでも新しいよね」
っていう声も聞かれました。自分なりにこだわって力を入れた部分もあるけど、
まぁ、普段は筆と墨の世界だからね・・・

 でも、反対に質問では、論文の先行研究に関して、
「もうすでに中国で同じような先行研究があるのではないか」
っていう根本的なことから「日本でもこんな本がありますよ」って話や、
「こうした方がより説得力がでてよかったのに」というお言葉まで・・・
いゃ、なんとも不勉強でした。すみません。

 ただ、これから先この研究を進めて行くにあたって、
数多くのアイデアや方向性をいただくこともできました。
そういった意味ではこれからやることがたくさんできてよかったな、と。
ここまで来るにはなかなか大変な部分もありましたが、
とってもいい経験ができたと思っています。

 僕が発表をした「九成宮醴泉銘における黄金比の存在」について
興味を持たれた方は連絡をいただきたいと思います。
詳しい内容をお知らせすると共に、ぜひご意見をいただければと思っています。

投稿者 shintaro : 16:48 | コメント (2)

2006年10月01日

さあ、いよいよ

 明日から書道の学会が始まります。
今年は愛教大が当番校ということで、
名古屋の国際会議場(センチュリーホール)で行われます。
明日から3日間行われますが、
僕は3日目の「全国大学書道学会」で発表をします。
題目は『九成宮醴泉銘における黄金比の存在』です。
内容はまた発表が終わった後に詳しく載せようと思いますが、
さぁ、どんな反応になるんでしょうか?
楽しみ半分、不安半分って感じです。

 これまで、授業のレポートと同時に、自分の発表の準備をし、
書道の展覧会の作品作りや、当番校としての準備もあったりして
正直なかなか大変でした。ようやくこれで一区切りかな。
でも、直前になればなるほど、
「あそこの部分は大丈夫かな」
「ここは突っ込まれちゃうんじゃないかな」なんて
いろいろ気になることがたくさん。

 最後まで手直しをしようと思う反面、
まぁ、いいっかって開き直りもあったりして。
発表は第一会場の、一番目。
緊張する時間が一番少ないので、いいんじゃないかな。
ここまでくると、早く終わってほしい気持ちもあって複雑です。
また、どんな感じだったかも報告しますね。

投稿者 shintaro : 22:16 | コメント (0)