校長挨拶

  

ポスト・コロナの新しい学校=“小よく大を制す”の精神で ――全国先駆けの30人学級と高校生ゼミナール――

 愛知教育大学附属高等学校のホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。
 令和5年(2023年)4月6日、真新しい制服で本校生徒会手作りの小さな門を、120名の新入生がくぐりました。一人一人の間隔をあけ、ゆったりとした雰囲気の中、体育館で入学式を行い、翌日の始業式では新転任の先生方も紹介し、令和5年度がスタートしました。
 今年度から本校は、各学年120人×3学年が揃いました。各クラスは、全国に先駆けて、40人でなく30人ずつです。文字通り、ポスト・コロナ時代の幕開けを意識した、小規模を“売り”にする新しい学校のスタートです。準備が整いました。あらゆる面で、小規模の良さを活かし、一人一人を大事にします。高校生一人ひとりに注目すると、関心の芽の出方やつまずきの原因は、各自異なります。一斉に大量に機械的に教え―覚える勉強だけでは、歯が立たない時代がきました。本校は、文部科学省推奨の「個に応じた最適な学び」にぴったり合った環境です。国立ならではの利点です。小規模だと、質問や意見を受け入れやすく、発表する機会も断然多くなります。引っ込み思案の人にも、教員の目が行き届きます。若くて優秀な教職大学院生が6~7人ぐらい講師陣としてサポートしてくれます。大学教授から研究の最先端を直接教わることもあります。今本校は、真理を探究する学問的な雰囲気に満ち溢れています。
 毎週木曜日の「総合的な探究の時間」では、高校生が大学生並みのゼミナールを実施しています。それぞれの興味関心に合わせて、10人から20人くらいのグループに分かれ、研究活動をします。文学、教育問題や生物を取り巻く環境、健康福祉、スポーツ、貧困や飢餓、数学の美しさなど、各グループにはその分野に関心のある大学生や大学院生が来てくれます。大学の教授陣も顔を出してくれます。愛教大が全面的に応援してくれる「附高ゼミ」(附属高校生ゼミナールの略)は、今の本校の何よりの自慢です。本校でなければ実現できない学びです。
 学校の教育目標は、「あたたかい人間になろう。たくましい人間になろう。おおらかな人間になろう。」です。コロナ禍を経験して、学校の果たすべき役割が、世界的な規模で問い直されようとしています。「正解」のない問いに、教職員・在校生一同、本気で向き合っています。社会が急激に変化する時、荒波を受けても決して逃げない勇気が、何より大切です。
 このページをお開きの皆さん。想像力を働かせて、次々に押し寄せてくる変化の波に向かって、問いかけてみましょう。今、社会は、何がどう変化しようとしているのか?為すべきは、どんなことか?私たちと一緒に考えましょう。
 健康で力強い「たくましさ」の中に、「あたたかさ」を秘めた、「おおらかな」知性と感性を、この学び舎から育てましょう。

愛知教育大学附属高等学校長
西牟田 哲哉

教育目標


スクール・ポリシー


1 目指す生徒像(このような生徒を育てます)
  • 地域と協働し、子どもを成長させられる幼小中高特などの教員養成に進む人を育てます。
  • 多様性を理解し、周囲と協働して地域社会で活躍できる人を育てます。
2 本校における学び(このような学びができます)
  • 「人生を切り拓く探究力」として「主体的に学び続ける力」、「他を受け入れ協働する力」、「新たな価値観を創造する力」の3つの力を育む学びができます。
  • 大学進学を見据えた教育課程を編成し、ICTを積極的に取り入れた少人数授業による確かな学びができます。
  • 愛知教育大学との連携により、附属高校独自の経験を積み、大学レベルの教育研究に触れることができます。
3 入学を期待する生徒像(このような生徒を求めます)
  • 将来、学校の先生を目指している人を求めます。
  • 将来、地域に貢献したい人を求めます。
  • 好奇心や探究心にあふれ、知識や理解を深め、自己を高めたい人を求めます。
  • 中学校までの基礎学力を身につけた人を求めます。
SEHプロジェクト

校歌・校章

校歌

作詞 都築彰示
作曲 小林 満

1.碧海野に空広ごりて
  悠久の学舎はあり
  我ら今ここに集いて
  あたたかき人たらむとす
  ああ ふたたびは還り来ぬ時
  友よいざ
  友情の腕組みつつ
  ここをこそ母校と呼ばめ
2.井ヶ谷丘 風はそよぎて
  四季の歌 野に充ちわたる
  我ら今ここに学びて
  たくましき人たらむとす
  ああ この胸にあふるる思い
  友よいざ
  ひたむきに印し刻めや
  青春の燃ゆる生命を
3.洲原池 波穏やかに
  遠山の鎮もる所
  我ら今ここに育ちて
  おおらかな人たらむとす
  ああ 若き日のはるかなる夢
  友よいざ
  呼吸深く瞳をあげよ
  はてもなく続ける道に
校歌

附高「祝典序曲碧海野」

作詞 濱本 みちる
作曲 渡辺 康満

歴史ふりゆきて 深く積もる 心に あたたかき夢 あふれゆく
誇らかに響く 歌を胸に 重ねて たくましき明日(あす) かけめぐる
時ははるかに 集う母校 おおらなる瞳 持ち寄りて

部活動

陸上部

女子バスケットボール部

女子
バレーボール部

サッカー部

女子
硬式テニス部

合唱部

吹奏楽部

サスティナ部

文芸・美術部

写真部

書道部

ダンス部
(令和4年度まで活動)

高大連携

高大連携授業

1年生は、木曜日の総合的な探究の時間で愛知教育大学の先生による出張授業を受講します。大学の先生からはご自身の研究テーマについて、背景、目的、方法、苦労している点などを紹介してもらいます。この授業で学んだ事を活かして、1年生は自分の探究活動を本格的に進めていきます。

附高ゼミ

2年生(2学期以降)と3年生は、木曜日の総合的な探究の時間で「附高ゼミ」を受講します。自分の興味・関心に応じて8つ講座からゼミを選択し、高校教員だけでなく、愛知教育大学の先生、大学院生のサポートを受けながら、長期間にわたって、探究活動を行います。令和5年度3年生の探究テーマは「両生類幼生の防御形態・行動」、「日英のオトマトぺ比較」、「社会で個性を発揮するための教育」などです。

進路指導

アクセス

公共交通機関
・JR東海道本線 刈谷駅下車後
 名鉄バス東境方面 「愛知教育大学前」(所要時間約35分)
・名鉄名古屋本線 知立駅下車後
 名鉄バス東境方面 「愛知教育大学前」(所要時間約20分)
・名鉄名古屋本線 富士松駅下車後
 名鉄バス東境方面 「愛知教育大学前」(所要時間約15分)
・名鉄豊田線 日進駅下車後
 名鉄バス知立方面 「愛知教育大学前」(所要時間約25分)